ニューリーの「スキャメラ」
このページをご覧くださってる方の多くが手元に様々な資料を抱えている方と思いますので、
今日はちょっと徐福からはずれますが新たな技術をご紹介したいと思います。
ニューリーという会社の「スキャメラ」というものです。
http://www.newly.co.jp/
「スキャメラ」という言葉は聞きなれないでしょうが、登録商標だそうです。
ニューリーのスキャナは、スキャナとカメラの良い所を併せ持つという意味で「スキャメラ」と呼ぶのだそうです。
さてこの技術、私の個人ブログ「ほるほる」に写真を乗せていますが本当にびっくりするくらいにリアルに再現できるのです。
私が今回このスキャメラを知ったのは明治17年に描かれた370?×270?もの大きな地籍図を仕事の関係でパソコン上に取り込みたいところからでした。
カメラで撮るには大きなホールを借りて照明を借りて、それだけでも大変な額がかかるわけですが、
相談したカメラマンさんからはそれでも全体を鮮明に撮れる自信はないといわれました。
分割して撮っても一枚のきれいな形にするには大変な作業のようです。
どうしたものかと思案していた時、スキャメラをテレビでご覧になったのか見学されたことがあったのか、
とにかく凄いスキャンをする会社が京都にあるとお聞きしました。聞いているだけでなんだかすごそうな技術です。
面白いのは平面だけでなく立体のものも驚くくらいのリアルな陰影をつけて再現してくれるのです。
そのほかにも360度スキャメラで撮ったものや刺繍をスキャメラし、クロスにプリントしているものなど
サンプルを見ていてワクワクしました。
今回私は古地図をスキャメラしてもらうのですが、まだまだこの新技術、一般的とはいえないようです。
多くの貴重な資料が博物館などでこの技術で複製されていたらもっといいなあと思うのでした。
技術には自信ありますというお話を納得して聞きながら、職人技はこんなところにもあるのだなと思いました。
このページをお読みの博物館関係の方、イベント関係の方、ぜひ一度自分の目でご覧ください。