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Event Report : 2015年11月7日・8日「第14回 韓中日 徐福文化学術セミナー」(韓国済州道西帰浦市)

 2015年11月7日・8日、韓国済州道西帰浦市KALホテルで、済州徐福文化国際交流協会主催の「第14回 韓中日 徐福文化学術セミナー」がおこなわれ、150人ほどの参加がありました。
 韓国各地からの研究者とともに、韓国徐福会会長(元中国大使・元国会議員)・李世基さんもソウルから駆けつけ、済州道副知事も同席しました。中国からは中国徐福会会長・張雲方さん、中国徐福会顧問・張良群さん、日本からは逵志保が招請を受けて参加しました。セミナーの開会式で、私は済州徐福文化国際交流協会諮問委員の委嘱状をいただきました。
 さて、今回のセミナーのテーマは、済州文化の発展にどのように徐福を生かしていくかということでした。済州島は年間1000万人を超える観光者が集まるという恵まれた環境にあります。しかし、徐福のことは知られていません。私は「徐福を伝承する組織と個人から考える」と題して発表しました。お話したかったのは徐福伝承を牽引してきた人の存在です。
 多くの日中韓の徐福関係者たちは、徐福を自らの楽しみとし、徐福のために献身的に活動してきました。こうした方々に支えていただき、私は伝承地を訪ね、徐福をめぐる話を聞くことができました。その蓄積が私の研究の土台となっています。高齢となった徐福研究の先輩たちから託される想いに、今後どのように答えていけるかと考えます。
 今回のセミナーでは先輩方から託されたような思いをすることが多かったのですが、そのなかで着実に次の世代に繋がっていることを実感する出来事がありました。それはセミナーの討論者のなかに、洪淳晩さんの息子・洪「王奇」杓さんがいらしたことです。歴史学者で現在済州道文化財委員の「王奇」杓さんは、父・淳晩さんが亡くなったあと、引き継いで徐福の研究を進めているとのことでした。
 2012年秋以降、日中韓の徐福を通した交流が途絶えていたものの、昨年は佐賀に始まり、ようやく再開してきたように思います。世界文化遺産登録という大きな目標に向けて、日本国内でも佐賀県徐福会・八女徐福会・神奈川徐福研究会が一緒になって動き出してくださっています。これは徐福を取り巻く環境が熟してきたからこそと期待しています。私もこれまで多くの方々に支えていただいてきたことを思い出し、できる限りの協力をしていきたいと考えています。

by:
horuhoru
at:
2016-1-17 6:50:05
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