徐福研究

2019/03/16   2019年3月16日菰野町よもやま歴史教室 講演「いまに生きる中韓日の徐福伝説-熊野市波田須を手がかりに-」逵志保(三重県)

posted by horuhoru at 登録日時 2019-2-10 2:54

韓流映画に疎いのですが、今朝、韓国の芸能ニュースで、コン・ユという俳優が「新作映画『82年生まれ、キム・ジヨン』と『徐福(仮題)』への出演を確定している。」というニュースが届きました。http://danmee.jp/knews/koreandrama/gongyoonews-2/ 
今話題の『82年生まれ、キム・ジヨン』(必読!)の作品映画化と映画「徐福」が記事のなかで並んでいるだけで嬉しくなります。
明日2月10日は愛知県犬山市の野外民族博物館リトルワールドhttp://www.littleworld.jp
にて「リトルワールドカレッジ マスターコース」(会員制)で「中国・韓国・日本 海を渡る徐福伝説」と題して講演します。
来週は名古屋市鯱城学園高年大学地域学科の4クラスで講座、徐福伝説をお話します。
おおっ徐福づいているなと思っていたら、徐福のことで先程中国から国際電話がかかってきました。

というわけで、徐福づいて、三重県・菰野町よもやま歴史教室での講演の案内を。
「菰野町よもやま歴史教室」は1996年10月から地道に講演会を続けている歴史ある会のようで、私は238回目の講演になるのだそうです。「平成最後の」という言葉があちこちで聞かれる今日このごろ、依頼を受けたときには平成最後の講演と言われたのですが、そんなことはなくなりました。それにしても年12回、毎月の文化講座を20年以上続けるといる方たちとはどういう方たちなのでしょう。そんな出会いも楽しみにしています。

菰野町よもやま歴史教室 2019年3月度の講座
「いまに生きる中韓日の徐福伝説-熊野市波田須を手がかりに-」

日時:2019年3月16日(土)14:00〜16:00
会場:菰野町本庁舎4階会議室
講師:愛知県立大学講師 逵 志保
受講料:200円(サークル会員無料)
主催:菰野町よもやま歴史サークル 菰野町教育委員会
お問い合わせ先:社会教育室 TEL 059-391-1160 / FAX 059-391−1195

【講師紹介】 つじしほ
1967年東京生まれ、愛知県あま市在住。
愛知県立大学大学院国際文化研究科博士課程修了。博士(国際文化)。
著書:『徐福伝説考』(1991年、一季出版)、『徐福論』(2004年、新典社)、共著『枝下用水史』(2015年、風媒社)ほか
2011年 徐福文化研究特別貢献賞受賞(中国国際徐福文化交流協会)
2013年 徐福文化学術研究賞受賞(中国徐福会)
日本日中関係学会評議員、日本口承文芸学会理事、日本昔話学会理事、日本民俗学会会員、日本ペンクラブ会員、津島市文化財保護審議会委員
蘇州市徐福研究会顧問(中国江蘇省)、連雲港市徐福研究所特約研究員(中国江蘇省)、巨済徐福会研究顧問(韓国慶尚南道)、済州徐福文化国際交流協会諮問委員(韓国済州道)、日本徐福協会顧問、八女徐福会顧問(福岡県)熊野市観光大使(三重県)

【講師のことば】
 徐福とは中国・秦代に始皇帝の命を受け、不死薬を求めて東海に船出したと伝わる方術士。後日談として韓国・日本への渡来伝説があり、徐福はこれまで数百もの文献に登場してきました。現在では漫画や映像、ゲームなどにもその姿を見せています。
 徐福伝説はかつてもいまも、中韓日の政治状況に翻弄されながら存在しています。それでも一地域の伝承にとどまらず、徐福を取り囲む地域間でその伝承を共有していこうと動きはじめています。
 30年にわたる徐福伝承研究から、本報告では熊野市波田須に伝わる徐福伝承を手がかりに、伝説と地域との関係を考えてみたいと思います。